民進党は9月15日、臨時党大会を東京都内のホテルで開き、蓮舫代表代行(48)を新たな代表に選出した。
代表選投票前の最後の演説で蓮舫氏は、「私の政治家の原点は、『子どもたちを大事にしたい、守りたい』ということだ。人へ投資し、安心の好循環を作ることこそが今の政権とは全く違う、私たちの国のかたちだ。その先頭に、ぜひ私を立たせてもらい、国民に選んでもらえる民進党を皆さんとともに作りたい」と訴えた。
代表選の投票では、1回目の投票で、蓮舫氏が過半数を獲得し、新代表に選出された。
旧民主党時代を含め、女性が党首に就くのは初めて。任期は2019年9月末までの3年間。低迷が続く党勢の回復が大きな課題となる。
では蓮舫氏が、なぜ代表に選ばれたのか理由・訳はどのようなことが考えられるだろうか。
蓮舫氏 選挙では圧倒的な強さを誇る!
参院選の選挙区候補の票数を比べると、東京で112万3千票を獲得した蓮舫氏(民進)が、171万票を超えた2010年の前回選挙に引き続きトップだった。
早ければ年内の衆議院の解散といった説も浮上してくる中(衆院議員の任期は2018年12月)、次の衆議院選挙で、政権奪還を目指し、議席数を少しでも増やしたい民進党にとっては、選挙に強い蓮舫氏は頼みの綱である。
蓮舫氏 民進党の中で知名度が抜群に高い!
蓮舫氏は、若い頃からマルチタレントしてテレビ等で活躍し、2004年7月の参議院議員選挙に東京都選挙区から出馬し、初当選。その後も2回の参議院議員選挙で当選を果たす。
蓮舫氏といえば、民主党政権下で設置した事業仕分けで、次世代スーパーコンピュータ開発の予算削減について「世界一になる理由は何があるんでしょうか?2位じゃダメなんでしょうか?」との発言が話題になり、「仕分けの女王」と称されようになった。
その後も、テレビやイベントで歯切れのいいコメント、聴衆をひきつける演説、ツイッターなどを駆使して若者に向けた政策やメッセージを送るなど、無党派層の支持を集めており、マスコミにも取り上げられやすい。
蓮舫氏の48歳という若さを前面に、世代交代を打ち出し、“民進党は生まれ変わった” と国民に感じさせることができる。
蓮舫氏 女性のトップとして期待!
東京都知事選挙で小池百合子氏が圧勝し当選、都知事就任後は築地の豊洲移転に関して、盛り土の問題を提起するなど、今後も都政を含めた東京都の改革への期待が膨らんでいます。
女性がトップの要職に就き、女性ならではの手腕を発揮する、という世の中の流れの中で、蓮舫氏にも民進党で初の女性代表としての活躍が期待されている。