韓国・朴槿恵大統領 辞任すれば即逮捕?辞任しない理由?辞任しろの歌も

朴槿恵(パククネ)大統領の長年の友人・崔順実(チェ・スンシル)氏や側近らが逮捕された一連の事件(崔順実ゲート事件)で韓国は混乱に陥っている。これにより朴槿恵大統領の支持率を急落させ、政策決定の麻痺状態を起こしている。

韓国内では、朴大統領退陣を求める大規模なデモが続いている。デモに参加する人数は増え続けており、すでに50万人から100万人規模の大集会・デモが行われている。

このデモは朴大統領の辞任まで続くと予想されている。朴大統領が辞任を表明するなど、明確な変化がない限り、沈静化する可能性はほとんどないと考えれれている。

追い詰められる朴氏だが、大統領の座を手放すつもりはなさそう。その理由とは?

韓国・朴槿恵大統領 辞任すれば即逮捕?辞任しない理由?

朴槿恵大統領、任期まで大統領を全うしても、任期までに自ら辞任を決断して大統領職を退いても、“即逮捕される”と言われている。

今後の動向について、韓国事情に詳しい文筆人の但馬オサム氏は「朴大統領は逃げ切る腹です。なぜなら、辞任は即逮捕を意味しますから。むろん、(2018年2月までの)任期を終えた時点での逮捕は免れないのですが、任期を残しての(辞任で)逮捕という不名誉は絶対避けたいはずです」と語る。

遅かれ早かれ、逮捕されるが、しがみつく理由は明確にあるという。

「ひとつは儒教国家・韓国の独特の墓文化です。韓国は、何よりも先祖の墓を大切にします。歴代大統領は死後、護国英雄の眠る国立墓地に埋葬されます。任期を残しての逮捕となれば、その資格が剥奪される恐れがあるのです」と但馬氏。

(出典:東スポWEB『朴大統領が居座る理由 任期残し辞任後に逮捕なら恐ろしい将来』)

また、国連事務総長の潘基文氏の任期終了まで、朴槿恵大統領は辞任しないだろうと推測している記事も。

朴大統領の任期は2018年2月までで、与党は後任に国連事務総長の潘基文氏とする方向で動いており、潘氏も意欲があるかのような素振りを見せていました。

朴氏も潘氏を自らの後継になってもらい、当選させたいのです。仮に野党側の候補が大統領選で当選してしまえば、自分の身が危ないからです。韓国では現職の大統領は訴追されることはありませんが、辞職した途端にどうなるか分かりません。

ただ、朴大統領が期待する潘基文氏は来年の1月まで国連事務総長の任期があります。それまではニューヨークを離れられない。それより前に大統領を辞任してしまえば、潘氏が大統領選の準備に間に合わないということになる。だから、今はなんと批判されようが石にしがみつくしかないはずです

(出典:WEDGE Infinity「韓国・朴槿恵大統領が辞められない理由」)

朴槿恵大統領 辞任を求める歌が韓国で大ブーム

四面楚歌状態の朴槿恵大統領、そんな朴槿恵大統領に対して追い討ちをかけるように、辞任をを求める歌が韓国で話題になっている。この歌、韓国の作曲家ユン・ミンソクが作詞作曲を行いYouTubeに投稿。

タイトルは「これが国か」というもので、朴槿恵大統領の辞任を要求する歌。歌の中に出てくる「ハヤ」とは “下野(げや)” という意味で官職を辞して民間人になることを指す。ここでは朴槿恵の大統領の職を辞しろという意味が込められているとのこと。

朴槿恵大統領辞任を求める歌

いずれにしても朴槿恵大統領にとって、ひたすら我慢の続く正念場であることは確かである。

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