東欧チェコの首都プラハにあるチェコ生命科学大学に所属の中国人研究者・王成斌氏が、中国南部の海南島で発見した新種の昆虫を、中国の国家主席・習近平氏にちなむ「習氏狼條脊甲」と命名した。
王成斌氏は、国際学術誌「Zootaxa」で新種を発表した際、この虫の名前の命名について、以下のように述べた。
「この特別な添え名は、その指導力で私たちの祖国をいっそう強大にして下さっている中国人民共和国国家主席・習近平氏にささげたものだ」
また王成斌氏は、この新種の昆虫「習氏狼條脊甲」について、以下にように語っている。
「習氏狼條脊甲は非常に希少だ。屋外採集を10回行っても一匹も遭遇しないだろう。それに腐った木を餌とする──これは習近平氏を象徴している。1世紀に1度しか遭遇しない希少な人物であり、特に腐敗に対する規制によって、中国の腐敗は徐々に消えている」
しかし、中国当局の検閲官は国内のインターネット上にあるこの昆虫に関する情報の削除を命じた。これは、この昆虫が“主に腐った物質を食べて成長する虫”であることから、習近平国家主席を侮辱したと受け止められているとのこと。
発見者の王成斌氏は、中国当局の検閲に動揺し「親愛なる習主席よ!これは希少な昆虫で、名前は永久に残ります。素晴らしい栄誉です」と述べたものの、ネット上で「中傷」を受け、新種の発見について、この昆虫は「文化を持たない」人々によって繁殖される「単なる」臭い虫だと嘲笑されたとのこと。