2016年2月28日に開催された第88回アカデミー賞授賞式で、映画『レヴェナント:蘇えりし者』主演のレオナルド・ディカプリオ氏が4度目の主演男優賞のノミネートで、念願のオスカー、主演男優賞を獲得しました。
レオナルド・ディカプリオ氏は、過去に主演男優賞を3回、助演男優賞を1回ノミネートされましたが、オスカーを受賞することができませんでした。
アカデミー賞の選考は、アメリカの映画産業従事者の団体、映画芸術科学アカデミー(AMPAS)の会員による無記名投票で行われます。
その“アカデミー会員”に嫌われている、とまで言われたレオナルド・ディカプリオ氏。今回の授賞式で、レオナルド・ディカプリオ氏の名前が呼ばれると会場は総立ちとなり、温かい拍手を送ったとのこと。
レオナルド・ディカプリオ氏 第88回アカデミー賞
主演男優賞 受賞の挨拶・コメント 全文
みなさん、本当にありがとうございます。アカデミーに感謝を。この会場にいる全員にも感謝します。今年ノミネートされた素晴らしい方々にも、お祝いを述べたいと思います。
「レヴェナント:蘇りし者」は、信じられないようなキャストとクルーの不断の努力によってつくられた作品です。まず、兄弟のようにこの試みに取り組んだトム・ハーディへ。トム、君のスクリーン上の強烈な演技を超えるのは、スクリーン外での友情だけです。
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督、映画界の歴史が広がっていくとともに、あなたはこの2年間の道を築き上げてくれました。あなたは信じられない才能です。卓越的な経験を作ってくれてありがとうございます。
わたしの映画キャリアの最初に戻り、お礼を言わせてください。Jones、わたしを最初の映画に抜擢してくれてありがとう。スコセッシ監督、映画の芸術形式について多くのことを教えてくれてありがとう。Rick Yorn、映画産業をナビゲートしてくれてありがとうございます。そして、両親にも感謝を。このうちの誰が欠けたとしても、今回の受賞は可能ではなかったでしょう。友人たち、心から愛しています、君たちが誰かわかっているでしょう。
最後にこれだけ言わせてください。「レヴェナント:蘇りし者」が描いたものは、人間と自然界との関係に尽きます。描かれているのは、わたしたちみんなが歴史上もっとも暑い年、2015年を感じた世界です。
プロダクションチームは、雪を探すだけのために、この地球の南の端まで行かなくてはなりませんでした。気候変動は真実です。この瞬間、起きていることです。
もっとも差し迫った脅威です。すべての種が直面している問題です。われわれは協力して行動を起こし、対策をぐずぐずと先延ばしにするのはやめにすべきです。汚染者や大企業を代弁しないリーダーを支持しましょう。世界中の原住民のために、そして最も影響を受けている数十億の恵まれない人のために、その代弁者を支持するべきです。未来の子どもたち、政治家たちの欲によって声を消されている人たちのために、です。
みなさん、素晴らしい今夜の賞をありがとうございます。この惑星があって当たり前と思わないようにしましょう。わたしも今夜のことを当たり前のことと思いません。本当にありがとうございます。出典:http://www.buzzfeed.com/